お腹の筋肉をつけるだけでは不十分…全身運動もくびれには大事!

きれいなウエストのくびれをてっとり早く手に入れたいから、といって腹筋運動をがむしゃらに頑張ってしまう人、多いんじゃないでしょうか。腹筋を鍛えるのは締まった体をつくるためにはもちろんとっても大事なこと。だけどくびれに直結するかというと残念ながらそうでもありません。

本来、女性の体はその性質上、男性と違って自然にくびれができるような構造になっています。というのは、男性と比べると骨盤が平べったく、肋骨と骨盤との間に空間が広くできます。この空いた空間がくびれになるわけなのです。じゃあくびれがない人のお腹はどうなっているかというと、内臓が下垂していたり脂肪がたまっていたりするんですね。

内臓の下垂もムダな脂肪撃退も、運動することである程度解消できます。お腹部分の筋肉を鍛えることでぽこっと出たお腹が締まっていきます。内臓下垂を解消するための腹筋を鍛える方法は以下のとおりです。脚を前に投げ出し両手をお尻の横に置いて両足を上下に動かします。次に両足を伸ばしたまま少しだけ浮かせ、膝を曲げ伸ばしします。最後に、あお向けになって両足を曲げた状態で膝を顔の方に近づけます。これらを10回程度繰り返してみましょう。

このトレーニングだけではウエストのくびれは残念ながらあまり期待できません。腹筋が鍛えられたからといって筋肉のまわりの脂肪はなくならないのです。脂肪をとるには全身運動。全身運動とは、体全体のあらゆる筋肉を使って長時間かけて呼吸器や循環器を刺激しながら行う運動のことを言います。

脂肪を落とすためにはどんな運動がよいのでしょうか。言わずとしれた全身運動といえば、ジョギング、水泳、エアロビクスなどですね。でもこうしたハードな運動は、よほど運動経験がある人ならともかく、普段あまり体を動かさない人がいきなり始めるにはハードルが高すぎるのが残念なところ。入念に準備運動してから少しずつ少しずつペースアップしていかないと、ケガしかねません。それに、運動するための専用のスペースが必要だし時間もかかってしまうから、経済的に厳しい人や忙しい人にはやはり手を出しづらいでしょう。

そんな心配がいらない全身運動はないものでしょうか。私がオススメしたい全身運動は、まずは踏み台昇降運動。20㎝くらいの台があれば、テレビを見ながらでも歯磨きしながらでもできます。自宅にいるときに空いた時間を使ってできるので簡単に続けられます。

次におすすめしたいのはスクワット。スクワットが全身運動って、知っていましたか?スクワットはスローペースであればあるほど効果的です。たった15回繰り返すだけでなんと腹筋500回分にも相当するんだとか。もちろんウエスト周りのシェイプアップにも効果的です。歌手の八代亜紀さんは1か月スクワットを続けただけでウエストサイズが8㎝減少し、美しいくびれたプロポーションを手に入れられました。八代さんを目標にがんばってみましょう!

最後におすすめしたいのがラジオ体操です。くびれをつくるのに不可欠な筋肉はわき腹にある腹斜筋。ラジオ体操で体をねじる運動がありますね。からだをねじる動きはこの腹斜筋にダイレクトに効きます。

これらの全身運動で体全体の脂肪を無理なく落としていけば、自然にきれいなくびれが表れてきますよ。